幹細胞療法による難治性疾患治療|大阪・阿倍野で動物病院をお探しの方は岸上獣医科病院まで

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※毎月第4金曜日はスタッフ研修のため、
午後より休診となります。

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幹細胞療法による難治性疾患治療

幹細胞療法による難治性疾患治療

これまでの治療では治らないとされた神経障害や免疫疾患などの
難治性と呼ばれる各種疾患に、幹細胞を用いた先進の再生医療で
症状の改善や解消に向けて取り組んでいます。

さまざまな組織や細胞に分化する
“間葉系幹細胞”を用いて、
疾患や老化によって損傷し、
失われた機能の修復・再生を
目指します

このような疾患・症状に

いろんな病院で診てもらったが良くならない、もう治る見込はないと言われたなど、
これまでの治療法では回復・解消できなかった各種疾患

  • 整形疾患(骨折、変形性関節症)
  • 脳疾患(脳炎、水頭症)
  • 脊髄疾患(椎間板ヘルニア、馬尾症候群、脊髄炎、線維軟骨塞栓症、変形性脊椎症、脊髄空洞症)
  • 自己免疫疾患(炎症性腸炎、免疫介在溶血性貧血、免疫介在性血小板減少症、多発性関節炎)
  • 慢性疾患(腎不全、肝硬変)

動物には日常的に発生する
怪我や病気から身を守るため、
自分自身で傷や病気を修復する
自己治癒能力が備わっています。
この自己修復の力を最大限に
活かすのが、幹細胞療法です。

幹細胞療法とは
動物の身体には、さまざまな器官や臓器などに分化する、間葉系幹細胞と呼ばれる細胞が存在します。
幹細胞療法とは、この幹細胞を体外で培養し、ワンちゃんやネコちゃんの体に戻してあげることで、
失われた身体機能や器官の再生を行う治療法です。

幹細胞療法とは幹細胞療法とは

【幹細胞の特長】

①さまざまな細胞に分化(変化)することができる

②組織を修復する物質(生理活性物質)を放出する

③炎症・損傷を起こした部位に集まり作用する

幹細胞の特長

岸上獣医科病院の
幹細胞療法のポイント

岸上獣医科病院の幹細胞療法のポイント

安定した培養が可能な
脂肪幹細胞を用いた
自家移植または他家移植による
再生療法

幹細胞は骨髄・胎盤・脂肪などに含まれており、その中でも皮下脂肪には幹細胞が多く、採取も簡単で安定した細胞培養ができることが特長です。

ワンちゃん、ネコちゃんから採取した脂肪組織を、特殊な酵素液で分解して幹細胞を培養します。その後、培養した幹細胞を点滴や患部への注射によって投与します。

移植方法としては、ワンちゃん・ネコちゃん自身の幹細胞を培養して投与する自家(じか)移植と、ドナー(他のワンちゃん・ネコちゃん)の培養された幹細胞を投与する他家(たか)移植の2つのがあります。当院では、それぞれの症状や病態に適した移植方法をご提案させていただきます。

自家移植

手術によって自身から脂肪組織を少量採取し、幹細胞を培養して投与します。
自身の幹細胞を用いるため、免疫システムに排除されることもなく、
効果が長く保たれ、さらには分化して組織への定着も期待できます。

メリット

Merit
  • 自身の細胞を移植するため、拒絶反応がない。
  • 自身の細胞のため、効果が長持ちする。
  • 投与された幹細胞が、組織細胞に分化して定着できる。

デメリット

Demerit
  • 全身麻酔下での手術の必要がある。
  • 幹細胞の培養期間に約2週間を要する。
  • 症状や年齢によっては、細胞が機能低下している可能性がある。

【自家移植の流れ】

カウンセリング

Step1

症状やそれまでの治療経過についてお伺いし、当院の治療法について詳しくご説明します。不安や疑問についてご遠慮なくお尋ねください。

診察・検査

Step2

幹細胞療法を行うために必要な各種検査を行います。

脂肪の採取

Step3

全身麻酔下にて脂肪組織を採取する手術を行います。

細胞培養

Step4

約2週間かけて、院内の専門設備にて幹細胞の培養を行います。

投与(移植)

Step5

静脈点滴または局所注射にて投与します。点滴の場合は1~2時間、注射は即時で完了します。

繰り返し投与

Step6

1回の脂肪採取から3回まで投与ができます。(採取する脂肪の量や質により異なります)

他家移植

他の健康な犬・猫(ドナー)から採取・培養した幹細胞を投与します。
通常では自身のものではない細胞は、体内の免疫システムによって排除されますが、
幹細胞は特殊であり、数日間は排除されることがないため、この期間の効果を活用します。
手術の必要がなく、いつでもすぐに投与できることが特徴です。

メリット

Merit
  • 手術が不要のため、身体に負担をかけない。
  • 予め保存された幹細胞を用いるため、いつでもすぐに投与できる。

デメリット

Demerit
  • 自家の細胞よりも若干効果が劣る可能性がある。
  • 細胞分化による組織への定着は期待できない。

【他家移植の流れ】

カウンセリング

Step1

症状やそれまでの治療経過についてお伺いし、当院の治療法について詳しくご説明します。不安や疑問についてご遠慮なくお尋ねください。

診察・検査

Step2

幹細胞療法を行うために必要な各種検査を行います。

投与(移植)

Step3

静脈点滴または局所注射にて投与します。点滴の場合は1~2時間、注射は即時で完了します。

よくあるご質問

Q細胞培養の安全性は?
A治療に用いる培養細胞は、培養のトレーニングを積んだ専門のスタッフおよび院内の専用設備内によって、安全性に充分配慮した無菌状態の環境下で管理されています。
細菌などの異物混入による汚染に関しては細心の注意を払っています。
Q他家移植で用いる幹細胞とは?
A各種検査の上で健康体と診断された若い犬や猫が各種避妊手術を行う際、飼い主さまに許諾・ご協力をいただいたうえで、少量の脂肪組織を採取します。その組織から培養した幹細胞を-196度の液体窒素で凍結保存し、解凍して使用します。
Q副作用や拒絶反応が心配です
A幹細胞は拒絶反応がなく、安全性が高いことが証明されています。稀に、投与後の副作用として発熱がみられますが、
おおよそ半日程度で収まることが多いです。
Q1回の治療時間はどれくらいですか?入院は必要ですか?
A点滴による投与は1~2時間で。心臓疾患などがある場合には、より時間をかけてゆっくりと投与していきます。
投与後、特に異常が見られなければお帰りいただけます。入院の必要はありません。