免疫細胞療法によるがん治療|大阪・阿倍野で動物病院をお探しの方は岸上獣医科病院まで

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〒545-0042 大阪府大阪市阿倍野区丸山通1丁目6−1

免疫細胞療法によるがん治療

「がん」と診断されても、あきらめないでください。
身体への負担や副作用の心配がない先進の再生医療で、
がんを抑制したり、苦痛をやわらげることができます。

生き物に本来備わる
免疫の力を高めて「がん」と戦う
先進の再生医療に基づく
免疫細胞療法

「がん」について

昨今、ペットも高齢化が進むことで「がん」を患うケースが増えており、犬と猫が死に至る一番の原因は「がん」になっています。

「がん」について

がんへの対策は、まずは早期発見・早期治療が基本です。
ペットは自覚症状を訴えることができないため、健康に見えていても年2回の健康診断をおすすめします。

従来の「がん」治療

がんと診断されたら、がんの種類や進行状況を踏まえて治療をすることになります。
これまでのがん治療は、外科療法・化学療法・放射線療法が主流となります。ただし、それらの治療は負担や副作用も大きく、ペット・飼い主の日常生活に支障がでることもあります。

【従来のがん治療法の処置と副作用】

治療方法具体的処置副作用
外科療法手術によって
がんを切除
臓器損傷・侵襲、
正常臓器の機能低下
化学療法抗がん剤を投与全身の正常細胞への
ダメージ
放射線療法X線や重粒子線
などの放射線を照射
がん周辺の正常な
細胞への侵襲

当院では、
従来のがん治療にあるような
苦痛や副作用の心配がなく、
QOL(生活の質)の改善
にもつながる
新たな先進がん治療
「免疫細胞療法」
に取り組んでいます

免疫細胞療法とは
動物には本来、病気や怪我を自ら治そうとする力(自然治癒力)が備わっています。
その中でも、体内にできたがん細胞や体の中に侵入した細菌やウイルスなどを
攻撃して死滅させる「免疫力」に着目したのが免疫細胞療法です。
この免疫システムを活用し、免疫の力を強めることで、がんの増殖や進行、再発を抑えます。

岸上獣医科病院の
免疫細胞療法のポイント

岸上獣医科病院の免疫細胞療法のポイント

がんへの攻撃力だけではなく、
がん攻撃の精度も高める
2つの免疫細胞を用いる
「DC+CAT療法」

がん細胞を攻撃する働きをもつTリンパ球という免疫細胞を体外で活性化させ、約1000倍に培養した後に体内に戻すのが「活性化リンパ球療法(CAT療法)」
一方、攻撃対象となるがん細胞の情報を学習・獲得し、その情報を攻撃担当のTリンパ球に伝える役割を持つ樹状細胞を用いるのが「樹状細胞療法(DC療法)」です。

当院では、「活性化リンパ球療法(CAT療法)」と「樹状細胞療法(DC療法)」を組み合わせた「DC+CAT療法」を用います。がんを認識するための司令塔とがんへの直接的な攻撃者が連携する相乗効果によって、より精度と攻撃力の高い免疫システムの働きが期待できます。

この免疫細胞療法
DC+CAT療法」によって、
攻撃対象となるがん細胞の増殖を抑制するとともに、
免疫システムの働きが全身に
作用することで再発と転移を
予防
することができます。

DC+CAT療法の特長

1)身体に負担が少なく、
約2週間で投与開始
治療に必要なのは10-15mlの採血と、がん細胞の一部採取のみです。
免疫細胞の培養期間は約2週間で、院内の専門設備でしっかりと管理された状態で培養されます。それを清浄処理・製剤化したものを点滴や注射で投与します。
2)副作用がほとんどなく、他の治療の副作用も軽減できる
その子自身のTリンパ球や樹状細胞を増殖して投与するため、拒絶反応の心配もなく、軽い発熱が報告される以外には副作用もほとんどありません。そのため、がんの進行状態によって衰弱が起こった段階であっても、長期にわたって安心して使うことができます。
また、手術後の再発予防だけではなく、化学療法(抗がん剤)、放射線療法など、さまざまな治療法との併用効果も期待でき、それらの副作用の軽減も報告されています。
3)苦痛をやわらげ、QOL(生活の質)を改善できる
がんが進行すると痛みや貧血など、つらい自覚症状が現れますが、免疫療法にはこうした苦痛をやわらげる作用があります。
それにより、たとえ体内にがんが残っていたとしても、通常の生活が送ることができるようになります。
がんの転移が広範囲に及んだり、身体が衰弱しきった場合でも、抗ガン剤などによるダメージを与えることを避け、がんの進行をできるだけ遅らせるための治療法としても選択することができます。

診療までの流れ

カウンセリング

Step1

症状やそれまでの治療経過についてお伺いし、当院の治療法について詳しくご説明します。不安や疑問についてご遠慮なくお尋ねください。

診察・検査

Step2

DC+CAT療法を行うために必要な各種検査を行います。

採血・採取

Step3

細胞を取り出すための血液10-15mlを採取します。事前に手術でがん組織が切除されている場合、それをがん情報源として利用します。

細胞培養

Step4

培養から1週間目に樹状細胞はがん情報を取得します。※体内にがんがある場合は局所投与し、直接がん情報を取得させます。
回収・洗浄含めて約2週間で細胞培養できます。

投与

Step5

Tリンパ球は点滴にて、樹状細胞は注射にてそれぞれ投与します。
投与の時間は1~2時間となります。

繰り返し投与

Step6

Step3:採血・採取からStep5:投与までを、約2週間おきに計6回繰り返し投与します。

よくあるご質問

Qがんは切除したと言われましたが、この治療を行う必要がありますか?
A手術によって「がんが完全に取り除けた」と言われると、多くの飼い主さんはがんが治ったと思われるかもしれませんが、肉眼的に切除できた ということで、再発する可能性があります。がんを切除した後に免疫細胞療法を行うことは、再発を防止できる可能性があり、効果的な治療の一つであると考えられます。
Q治療はいつまで続ける必要がありますか?
A標準的な治療では、2週間に1回の投与を合計6回行い、治療の効果判定を行います。
その後、経過を見ながら治療を継続するかどうかを検討します。
Q1回の治療時間はどれくらいかかりますか?入院は必要ですか?
A注射や点滴など、細胞の投与に必要な時間は1〜2時間です。心臓疾患などがある場合には、より時間をかけて投与を行います。投与後は、異常が見られなければそのままご帰宅いただけます。入院の必要はありません。